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乳がんで大切な「わきのしこり」自分でできるチェック方法

[2026.06.14]

★乳がんで大事なワキのリンパ節の自己チェックのポイント★

①乳がんで、ワキのリンパ節がなぜ重要なんでしょう?
②注意しないといけないしこりの硬さってどんな硬さなの?
③ワキって実際どのへんのこと?
 

①乳がんで、ワキのリンパ節がなぜ重要なんでしょう?

それは、乳がんがワキのリンパ節に転移した場合、リンパ節が硬く腫れるからです。
(乳がんになると必ずワキのリンパ節に転移するというわけではありません)
乳がんの症状として、お乳のしこりだけでなく、先にワキのしこりに気づく方もおられるのです。

そもそもリンパ節って何かというと、細菌やウイルス、がん細胞などの外敵と戦う関所みたいなものです。私たちの体には外敵を見つけては駆除するための免疫システム、つまり自己防衛のためのシステムが備わってます。リンパ節そのものは全身にありますが、乳がんで大事なリンパ節の部位はワキ(腋窩、えきか)になります。

ただ、リンパ節が腫れる=(イコール)「絶対にがんの転移」と言うことではありません。
がんの転移以外の理由でリンパ節が腫れることもあります。
 
かつて、コロナワクチンを接種した腕側のワキのリンパ節が腫れた経験をされた方も多いでしょう。
乳腺炎や腕の感染などの炎症でもワキのリンパ節が腫れます。
またアトピーの方は元々左右ともにワキのリンパ節が腫れていることもよくあります。
ウイルス感染で全身の免疫反応がおきてもリンパ節が腫れることがあります。
これらの「癌の転移ではない原因」で腫れている場合、リンパ節はそこまで硬く無いです。

②どんな硬さなのか

がんのしこりを実際に触ったことがない患者さんは、「硬く触れるしこりに注意しましょう!」と言われても、その硬さがどの程度なのかがわからないですよね。

正常なリンパ節でも少し弾力があり表面がつるっとしたものが触れることもあります。

乳がんが転移したリンパ節は石やビー玉のように硬く触れます。

頻度としては癌のしこりそのものやワキのリンパ節に転移しても痛くないことも多いですが、実際の乳がん患者さんで痛みがあった場合のあります。

なので「痛かったら絶対乳がんでは無い‼」とまでは言い切れません。

③ワキって実際どのへんのこと?

乳腺外来には「ワキのしこり」に気づいて来られる患者さんが多くおられますが、本来乳がんでチェックすべきワキの位置とは違うことが多く、「皆さんが認識するワキ」には、だいぶ個人差があるなと感じます。

たしかに「ワキ」と言われると、ワキの毛が生えてる範囲すべて=ワキという認識になりますよね。
でも乳がんで重要なわき(腋窩)のリンパ節はそんなに広い範囲ではないんです。

もちろん当院に来ていただいた患者さんには乳がんで本来大事なワキのリンパ節の正しい位置をお伝えしています。

なんとなくワキ全体を触るよりも、できるだけ正しい位置を知った上でチェックしないと、せっかく自己検診しても気付けないこともあります。
乳がんで注意すべきワキの位置とは、ワキの毛が生えている部位全部ではなく、ワキの凹みの中でも割とお乳に近いくぼんだ部位になります(写真の赤い楕円で囲んだ付近)。
乳がんがわきのリンパ節に最初に転移するとしたら、まずはこのお乳に近い部位のリンパ節が転移します。
例えば左ワキのリンパ節をチェックする場合は、右の人差し指から薬指までの3本の指でこのくぼみ部分を押して奥に石やビー玉の硬いものがないかをチェックしてください。
硬いかどうかわからないなら、右のワキもチェックして同じ硬さのものがあるかどうかもチェックしてください。
通常はまず乳房内に乳がんのしこりがあり、それがわきのリンパ節に転移するのですが、乳房内の癌がとても小さい場合や、「オカルト乳がん」(乳房内に乳がんがないのに、わきのリンパ節に乳がんが転移しているまれな乳がん)の場合は、乳房内のしこりは触れず、わきにのみリンパ節が硬く触れることもあります。

正しいわきのリンパ節の位置(赤で囲んだ部位)

患者さんが想定するわきの位置(青く囲んだ部位)

(私のバタフライ前の水着姿のワキの写真ですいません笑 イラストよりわかりやすいかと思いまして)

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