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マンモグラフィ検診結果の見方

マンモグラフィでは腫瘤や石灰化について評価され、結果はカテゴリー1から5までで記載されます。

1が正常、2が良性病変、3が良性を疑うががんを否定できず、4が乳がんの疑い、5が乳がん、という判定になります。

検診で要精査になるのはカテゴリー3以上の方になります。カテゴリー1,2の方は引き続きセルフチェックをして、2年毎に定期検診を受けてください。

腫瘤とはマンモグラフィでは白い塊に写り、良性のしこりでも乳がんであることもあります。しこりの境が全部滑らかに綺麗になぞれるような、はっきりした形のものは良性でカテゴリー2、一部でも境がギザギザでいびつな形だとカテゴリー3以上となります。明らかに乳がんに特徴的な、いびつな形の場合はカテゴリー5になります。

正常な乳腺もマンモグラフィでは白く写ります。乳房の中の乳腺の多さには個人差があり、乳腺濃度が濃い方はマンモグラフィでは乳房内の白い部分が多くなるため、同じ様に白い腫瘤があるのかどうかがわかりにくい場合があります(雪山(乳房)で、白いウサギ(腫瘤)がいるのを探すような状態です)。このような方には超音波検査の併用をお勧めします。

石灰化とは乳房内のカルシウムで、マンモグラフィでは白い砂粒の影に写ります。石灰化は良性でも乳がんでも起こります。小さな石灰化が一か所に多数集まっている場合カテゴリー3、乳がんに特徴的な石灰化の形や並び方の場合カテゴリー4以上となります。

腫瘤や石灰化以外にも、乳房内にいびつな構造が見られた場合もカテゴリー3以上で精査が必要となります。

要精査の結果の方は、乳がんになったのかと不安になると思いますが、要精査=(イコール)乳がんではありません。超音波の結果、マンモグラフィではしこりに見えたものが、実際は正常乳腺が重なって、しこりのように見えただけという結果のこともありますので、怖がらずに乳腺クリニックを受診しましょう。

また石灰化でカテゴリー3に相当する病変でも、何年も前から石灰化病変に変化がない場合は良性のことが多いです。ただし、ときに初期の乳がんで進行速度のゆっくりしたものは、石灰化が数年にわたって悪化しないこともあるので、経過観察する必要があります。

マンモグラフィは、以前に受けたご自身のマンモグラフィと比べて、新たな異常がでてきていないか、軽度の異常があっても以前から変化がないのか、徐々に悪化してきているのかをきちんと評価することが重要です。

異常があった場合、乳腺クリニックで迅速に追加検査を行い、診断して治療につなげることができます。

かかりつけの乳腺クリニックで乳がん検診を受け続けるというメリットは大きいと思います。

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